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2015ドラフトの3年後 〜 Ian Happ

今回は2015年全体9位、シカゴ・カブスのイアン・ハップ選手の紹介です。


全体9位 イアン・ハップ UT

(シンシナティ大~CHC)


2018主要スタッツ

(MLB 142試合)

.233/.353/.408 15HR 44RBI 8SB OPS.761


全体9位でシカゴ・カブスから指名されたイアン・ハップ選手。2BとOFを中心にどこでも守れて、スイッチヒッターであり、出塁率が高くそこそこの走力とパワーを併せ持っているという、チームメイトのベン・ゾブリスト選手との共通点がたくさんある選手です。きっとマドン監督はこの手の選手が好みなのでしょう。

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ドラフト時の評価は20-20を達成できるパワーとスピードを持ち合わせ、高い打率と出塁率が期待できる、というものでした。マイナーでは何となくそんな期待を思わせる成績を残しながら、着実に昇格して行き、2017年5月にメジャーデビューを果たしました。その後はそこそこ打てるユーティリティプレイヤーとして、チームに欠かせない存在となっています。

 

もともと入団時のポジションは2Bだったのですが、メジャー昇格時には既に2B/OFのユーティリティとなっており、結局デビューした2017年シーズンはCFを最も多く守り(54試合)、次いで2B(44試合)、LF(29試合)、RF(14試合)、3B(4試合)と多くのポジションを守るスーパーユーティリティとしてチームを支えます。

さらに今シーズンでは1Bと投手(1イニングのみ)までレパートリー?に加わり、合計7つのポジションを守りました。しかし様々なポジションを守れるものの、いずれも守備指標の数値は良くありません。この点では、どこを守っても指標でそこそこの数値を記録するゾブリスト選手に劣っています。なお、現在のロースターではCF登録となっています。


攻撃面では選球眼に優れ、今シーズンのBB%は15.1と、規定打席には満たないため参考値とはなるものの、両リーグ8位に相当する高い数値を記録しました。

しかし三振がとにかく多く、規定未到達ながら167の三振を喫しており、チームメイトのハビアー・バエス選手と並んで見事ナ・リーグ第5位にランクイン。そのためお察しの通りK%がとんでもなく高く、こちらも参考値となりますが36.1%という数値を叩き出しています。これはなんとテキサスの若き大型扇風機ジョーイ・ギャロ選手(35.9%)を上回り、今年メジャーリーグのシーズン最低打率記録を更新してしまったBALのクリス・デービス選手(36.8%)に次ぐ両リーグ第2位に当たる数値です。さすがにこれは高すぎるため、来シーズンには改善を図りたいところです。

 


なお、今シーズンは3月30日の開幕試合(対MIA)で1番センターでスタメン出場すると、1回表の初球(相手はホセ・ウレーニャ投手)を先頭打者ホームランにする珍記録を達成。

この記録といえば、松井稼頭央選手が2004年にNYMでメジャーデビューを果たした開幕戦を思い出しますね。これも開幕戦の1回表初球先頭打者ホームランでした。なお、ハップ選手の記録には『そのシーズンの1番最初に始まった試合』、松井選手の記録には『新人デビュー戦』という但し書きが付きます。


2016年に108年ぶりのWS制覇を成し遂げたシカゴ・カブス。そのときの野手のコアプレイヤー達は若く、しばらくは黄金期が続くものと見られていました。しかし続く2シーズンはいずれも少々期待外れと言える結果で、一部主力選手の怪我や低調さがイマイチ冴えないパフォーマンスに繋がっています。そんな中でハップ選手がドラフトの前評判に違わぬ成績を収めることが出来れば、内外野とも充分にレギュラーに取って代わることが出来るでしょう。


なお、CHCは先日ARIからFAとなっていたダニエル・デスカルソ選手と契約。UTが更に増えることになりました。CHCは去年あたりから主力控え関係なく色んな選手に複数ポジションを守らせたり、打順が毎日のように変わったりという傾向が更に強くなった感じがします。恐らく来シーズンもそうなのでしょうが、エプスタインGMとマドン監督の策略なのか、興味深いポイントです。

 

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